しゃろむ!アイです🫐
今回は言語から見る文化の違いを「顔をどうする?」という観点から書いてみたいと思います。 勉強の中で見つけた、ちょっとした違い考えてみたら結構興味深かったです。
顔を白くさせる?慣用句
私の勉強している単語集からです⇓
[הלבנת פנים - בייש, הכלים, הביך ヘルヴィン パニム
顔を白くさせるーはずかしめる、恥ずかしい思いをさせる]
という慣用句が出てきたんです!
例文:המטופל הלבין את פניו של הרופא לעיני כל המחלקה כאשר האשים אותו במצב הבריאותי הירוד.
患者は健康状態が悪いのを医師のせいにして科全体の前で医師を辱めた。
加えて、こうも書いてありました:
הלבנת פנים היא מעשה חמור מאוד לדעת חז"ל, ככתוב במשנה: "כל המלבין פני חברו ברבים כאילו שופך דמים".
賢者によれば、顔を白くすることは非常に重大な行為であり、ミシュナーに次のように書かれています。「友人の顔を白くする者は、あたかも彼の血を流しているようなものだ。」
※ ちょこっと用語を説明
イスラエルの賢者は、主にミシュナやタルムードに登場するユダヤ教の学者や法学者を指します。これらの賢者たちはユダヤ教の法的伝統や教義を研究し、解釈することで知られています。
「ミシュナー(Mishnah)」はユダヤ教の法典であり、オラル・トーラー(口承の律法)の一部です。この文献は紀元2世紀ごろに編纂され、ユダヤ教の法的伝統や倫理規範、日常生活に関する指針を含んでいます。
加えてすこし、補足です。
「ヘルヴィン パニム」(הלבין פנים)には他にヘブライ語の表現で、他の人とのコミュニケーションや会合において、適切でないか、または複雑なやりとりを指します。他の言葉で表現すると、他人を不安や混乱に陥れる行動や、避けるべき状況であるという意味になります。この表現は、「頭ごなしに拒絶する」や「難しい状況を回避する」といった意味合いも持っています。
これに対応する 日本語を考えてみました
「顔に泥を塗る」
「顔に泥を塗る」という表現は、一般的には他人の評判や名誉を傷つける行為を指します。これは比喩的な表現で、具体的には悪口や中傷、非難などで相手を傷つけることを指すことが多いです。
例文としては: 彼の成功を妬むある人が、噂や悪口で彼の評判を傷つけ、顔に泥を塗った。
美白は美しいとされている日本で 顔を白くするのは喜ばしい、美意識が高い様子が見えるような表現になりますよね。 反対の黒や茶色といったイメージが「恥」と繋がっている気がします。
他には?
無理に似せようとする言葉を探すとするなら 「白々しい」があるかな 「白々しい」は、相手の言動や状況が不誠実であり、恥ずかしいと感じられる様子を表現する言葉です。しかし、これは悪意というか 他人に対して感じる表現であって 対人ではありませんし 他には「蒼白(?)」けれどもこれは、「恥」とは何ら関係がありませんね😅
ひとつ言うと恥ずかしめるといった部類では 顔に泥を塗るよりも 「満座の中で辱めらる」といった言葉がより近いかもしれません。
「満座の中で辱める」は、公の場や多くの人が見守る中で、辱めや屈辱を受ける状況を指します。これは一般的には他人による中傷や非難、恥ずかしめられるような出来事が観衆の前で行われる場面を表現しています。
こういった表現もあるんだなーっと初めてしれました。勉強になってよかった(,,>ω<,,)
イスラエルでも日本でも「人前で他人をはずかしめたり、貶める」ことが如何に重大なことか、新たな勉強になりました。がw 色があまりにも正反対ですね。
同じような意味合いのはずなのにここまでの違いが出てくるのはさすがだなというかw
両国に住んで あまりに正反対だと感じた私の感性はあまり間違っていなかったようです👏
今回は以上です
個人的にとても興味深い回になりました
ありがとうございましたアイでした($・・)/~~~
おまけ
日本語の 恥ずかしい表現として
顔を赤らめるってあるじゃないですか
「顔を赤らめる」は、恥ずかしさや照れくさい気持ちを表現する日本語の言い回し
これすごい好きなんですよね 照れている描写が分かりやすくて
同じく
頬を赤らめる もすごく好き
こっちはより感情的なのを表すらしい
顔がポッと 赤くなるのを想像出来て 可愛いなーって (*´-`*)