超正統派ユダヤ教徒の特徴とは?

しゃろむ! アイです🫐

今回は「超正統派ユダヤ教徒」について書いていきます。

イスラエルにいっぱいいるこんな感じの方々

イスラエルにとても大きな影響力をもたらしている超正統派。今まで書いているのにもたびたび出てきていましたし今後もいっぱい書くと思うので今のうちに書いておこうと思います。

ただ…長いのでいくつかのパートに分けます。

今回は、基本情報と少し変わった暮らし方です。

目次:

基本情報

ヘブライ語の「חרדים」(ハレディーム)は、「神を恐れる人」という意味を持つ言葉で、ユダヤ教徒の中で特に宗教的な信仰を強く持つコミュニティーを指します。彼らはイスラエル国内で約13%を占め、その特異なライフスタイルと宗教的な慣習は国全体に影響を与えています。

ブレイブラク周辺は、超正統派のユダヤ教徒が集まる地域として有名です。彼らはユダヤ教の厳格な戒律を厳密に守り、日常生活においてもその指針に従っています。この地域では、宗教指導者である「ラビ」の言葉が至上で、神の教えに深く根ざしています。ユダヤ教では神との関係が神聖で畏れ多いものとされ、神の教えに詳しい者は特別な存在とされています。

ユダヤ教ではあまり神と話せるや近しいっといった表現はあまりされません。それだけ神は恐れ多い何か=人外なのです)

 

男女関係

男女間ですごくいっぱい規制のある超正統派ユダヤ教徒、いくつかのトピックに分けてご紹介。

【超正統派のユダヤ教と結婚】

超正統派のユダヤ教徒は、結婚において独自の慣習や規則を守っています。一般的な結婚形式は、恋愛結婚ではなく、親同士がラビ(宗教指導者)の指導のもとで結ばれることです。両親がラビに子供を差し出し、ラビの力で結婚が成立します。

結婚前の男女の接触は厳しく制限されており、お互いの目も見て話すことが禁じられています。この厳格なルールのもとで、結婚が神聖視されています。異性との交際や恋愛はまず考えられず、伝統と信仰が結婚生活において中心的な役割を果たしています。

🫐コミュニティー外の私たちは 超正統派の方と道ですれ違ったり、万が一スーパーのレジやエレベーターなので出くわすと正直どうすればいいかわからなくてちょっと気まずい…w これはイスラエルあるあるですねw

【結婚後のユダヤ教徒女性の服飾慣習】

ユダヤ教徒の女性は、結婚後においても特定の服飾慣習を守ります。特に成人した女性は、「髪は男性を魅了するものである」との信念から、公然と髪を見せることを避ける傾向があります。そのため、スカーフやウィッグを用いて髪を隠すことが一般的です。

これは、女性が外部において魅力を強調せず、結婚後は夫にのみその美しさを見せるべきだとの教えに基づいています。

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🫐私個人の疑問点としては、なぜ実際の神はだめでウイッグはいいのかっていうのがあります。ウイッグといっても作り物と分かるようなものではなく、すごく自然で美しい髪。多くの場合成人前の自分の娘さんの髪質と合わせられていたり自分の髪といって遜色ない場合が多いです。

 

【聖地「嘆きの壁」やシナゴーグにおける男女のスペース分け】

ユダヤ教の聖地である「嘆きの壁」やシナゴーグでも、男女のスペースが厳格に分けられています。嘆きの壁では、フェンスで左右に男性と女性のエリアが分けられており、それぞれが別々に祈りを捧げます。

シナゴーグにおいても、祈りのスペースは上下に分けられ、男性が上階、女性が下階に位置します。この厳格な空間分けは、ユダヤ教の戒律や教えを守るための一環であり、男女の接触を最小限に抑え、祈りの純粋性を保つことが意図されています。

 

🫐ほとんどの場合女性のスペースは全体の四分の1ほどとなっています。

 

【子だくさんな家庭が多い理由】

超正統派の家庭では、ユダヤ教の教えに基づき「産めよ、増えよ、地に満ちよ」という命令に従い、多くの子供を持つことが奨励されています。この教えに基づき、平均で6.7人の子供を持つことが一般的です。この出生率イスラエル全体の平均の約3倍に相当し、将来的、2065年にはイスラエルの総人口の約1/3を占めると予測されています。

🫐個人的な感覚としては、10人越えも珍しくなく13人14人くらいが平均なイメージでした。6.7人って結構少ないよなーって。多くの男女が十五歳くらいをめどに結婚しそこから一年おきに妊娠、出産を繰り返しているイメージ 全体の3分の1結構怖いですねw 結構国全体の問題なので我々の生活が…w

超正統派のユダヤ教徒たちは結婚後も神聖な目的である子宝を増やすことに焦点を当て、そのためには男女の接触を禁じる戒律を厳格に守ります。この戒律は結婚したからといって緩和されることはなく、ラビの影響力が依然として強く表れています。

興味深いエピソードとして挙げられるのは、結婚後に男性が妻にキスをしていいかどうか相談する窓口がラビ側から正式に設定されているという事例です。このような相談窓口が存在することは、ラビが超正統派の生活に深く関与し、信者たちにとってラビの意見が非常に重要視されていることを示しています。

🫐愛情表現って何だろうって考えちゃいますね。あと同時に問題になっている、超正統派女性に対する家庭内暴力や暴言がほかよりも多いのはここが原因の一つになってんのかなーって考えてみたり…

 

コーシャー(כשרות)

コーシャー(Kosher)とは、ユダヤ教の宗教的な食事の規定に合致した食材や食事のことを指します。これには、特定の食材や調理方法、食事の組み合わせに関する厳格な規定があります。具体的には、以下のようなポイントが挙げられます:

1. **禁忌の食材:** 豚肉や一部の海産物(鱼のうろこのないものなど)はユダヤ教の規定により禁忌とされています。これらの食材を口にすることは避けられます。

2. **動物の屠殺:** 牛や鳥など、許可されている動物であっても、特定の方法で屠殺する必要があります。これを「シェヒータ(שחיטה)」と呼ばれる方法で行います。

🫐だからか、日本や他国に比べてお肉にどくどくな臭みや味があることが多い印象です。個人的には牛肉に特に感じます。逆に、イスラエル人はそれが慣れ親しんだ味のため他が味気ないといったり おいしくないっていう人が多いです

3. **乳製品と肉食の組み合わせ:** 乳製品と肉食を同時に摂ることも避けられ、食事の間隔や使用する器具などにも注意が払われます。

🫐わかりやすいように例を挙げるとしたら:チーズを加えたハンバーグや、サンドイッチにハムと一緒に挟むなんて言うことですね。

少なくとも4時間は間に置かないといけなく、超正統派の家庭では シンクや食器が二種類ずつあります。お肉用と乳製品用。

これはイメージ画像として。これほど豪華な作りのお宅はほとんどありません。

これらの規定は、ユダヤ教の戒律に基づいており、コーシャー食品やレストランはこれらの規定を守るための厳格な基準をクリアしています。そのため、コーシャーな食事や食材を提供する場所では、特定の食品や調理方法に制約があることがあり、その影響で手に入りにくかったり、値段が高くなったりすることがあります。

 

情報規制、コーシャー携帯

超正統派のコミュニティでは、SNSやテレビなどのメディアが信仰を妨げる汚らわしい物とされ、そのためこれらの媒体の使用が禁じられています。情報は大きな新聞や記事、またはコミュニティー内のラビの教えから得られ、携帯電話も基本的にはインターネットに接続できないようになっています。代わりに、昔のガラケーやノキヤ携帯などが主流だったり、スマートフォンのように見えても写真とメールの機能しか使用できないように制限されています。これらの措置は、信仰を守りながらコミュニケーションを保つための手段として導入されています。

ヘブライ語スマートフォンは(טלפון חכם)と呼ばれ、「賢い携帯」を指します。超正統派のコミュニティではこれに反発し、「馬鹿な携帯」として呼ぶようになりました。この言葉はヘブライ語の辞書にも登録されており、近年では子供がネットに触れないようにするために、超正統派のお店で「馬鹿な携帯」として販売されることもあります。

 

安息の日、金曜日

イスラエルでは週休が金曜日の夕方から土曜日の夕方まで、安息日である「シャバット」に由来しています。通常、金曜日は半日の仕事や学校が行われ、超正統派のコミュニティではシャバットの夕方から翌日の夕方まで、一切の労働が禁止されています。これには車の運転や電子機器の使用、電気のスイッチの操作などが含まれ、非常に厳格な制限が設けられています。

安息日の生活は非常に厳格で、以下がその一部の例です。

- 食事は事前に用意され、ホットプレートで温めた状態で放置されます。
- 家の電気などは事前にセットしたタイマーで管理されます。
- トイレットペーパーは事前に切っておく。
- 手が洗えるように盥のようなものに水をためておく。

また、超正統派の中ではボードゲームや他のエンターテイメントが禁じられる場合も多く、聖書のみを読んで祈りに一日を捧げることが一般的です。

🫐私が通っていた寮生の学校では、より宗教的な家庭から来たこのために安息日は電気をつけたり冷蔵庫を使えないスペースを設けていました。けれど、寮生活の中でほかの生徒との生活になじんで割と早く撤廃されました…w

結果として、長時間かけて調理される料理が安息日を代表する食事として認知されています。中でも、ハミン(חמין)、別名チョレント(צ'וחנט)日本語名はこっちらしい…が有名です。各家庭がそれぞれの味付けでハミンを作り、安息日の特別な食事として楽しんでいます。

 

このように厳格なユダヤ教の戒律を守り、正統派の生活を送る様子について知ると、イスラエル人にとっては当たり前のものかもしれませんが、初めて知る人にとっては驚きやびっくりがあるかもしれません。宗教が生活を支える一方で、足かせになることもあると感じました。次回では、実際にどのように日常生活が営まれているのかに焦点を当てて詳しく紹介していきます。お楽しみに!

 

ありがとうございます。 アイでした($・・)/~~~

おまけ

今回のお料理は、今回出てきたハミン

我が家バージョン(各自どっちの名前で呼ぶかはユダヤ教の流派によって変わるのかな?出身国というか?どっちの名前でも呼ぶイメージです。)

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中には、いろんな種類の穀物やお豆類。卵にお肉、ジャガイモって感じですね。

前日の晩に全て鍋に入れて、オーブン(低温…150度くらい)でお昼ごろまで。楽ちん♪

っと… リュスティックの旅w

しばらく前の写真にはなってしまうんですが、ま~写真の撮り方がへたっぴだね。まだまだ、勉強中ですが今は少し成長できたと思いたいw

「高加水リュスティックパン」は、水分量が多く、外側がカリッと焼き上がりつつ内部は柔らかくふんわりとしたクラムが特徴のリュスティック(rustic)スタイルのパンです。高い水分量の生地と湿度の高い環境で発酵させ、外側が良い焼き色を帯びつつ内部がしっとりとした食感に仕上げるのが理想wリュスティックパンはシンプルで素朴な外観が特徴であるらしい…です!

まずできたのは、こげっこげw 実際は粉の色も濃いので見た目ほどではないのですがwでもこげてる!

 

二回目以降はこんな感じw さすがにもう焦がしてないですw

カリカリ、もっちりでなかなか好評ですよん♪