ユダヤ文化の伝統的クッキー!ハマンの耳クッキーの魅力 レシピ

しゃろむ!アイです🫐

今回はプリムで食べられている伝統的なクッキー。オゼン・ハマン(ハマンの耳クッキー)を紹介します!

ハマンの耳

אוזן המן (耳=אוזן)(ハマン=אמן)

ハマンの耳は、三角形型のクッキーで、プリムの休日の伝統的な一部であり、ドイツ語の「mohn」(ケシのスライス)と「taschen」(ポケット)で知られているため、「mohntaschen」(ケシのスライスが詰まったポケット)として知られています。これらのペストリーは甘い生地で作られ、ケシの実やチョコレートなどの詰め物が入っており、邪悪なハマンにちなんで名付けられたプリムの日にユダヤ人の間で特に人気があります。プリムの祭りの期間中、イスラエルの各地のパン屋や菓子店でハマンの耳が販売され、人々が祭りの雰囲気を楽しむために購入します。これは、プリムの祭りの伝統的な食べ物の一部であり、家族や友人と一緒に楽しむことが一般的です。

店頭に並ぶ様々なフィリングのハマンの耳クッキー

起源

ハマンの耳クッキー(Hamantaschen)は、ユダヤ教の祝祭であるプリム(Purim)に関連しています。プリムは、ユダヤ人の救いとペルシャ人の陰謀を記念するお祭りであり、古代ペルシャ帝国のエステル王妃が主人公の物語に基づいています。詳しくは昨日のブログに書いてます。

ハマンの耳クッキーは、ペルシャ人の宰相ハマンが曲解した三角形の帽子や耳の形に由来しています。プリムの祝祭では、ハマンの陰謀が失敗したことを記念し、ハマンの耳クッキーが食べられることが一般的です。

このクッキーの起源や歴史に関しては、確かな記録が残っているわけではありませんが、おそらく中世のヨーロッパでハマンの耳クッキーが広まったと考えられているそうです。さまざまな地域や文化で伝統的なプリムのお菓子として作られ、その形や材料は地域や家庭によって異なる場合が結構あるように個人的には思っています。

今では、ハマンの耳クッキーは、イスラエルやその他の人々によって、プリムのお祝いの一環として楽しまれています。

 

レシピ

材料:
- バター 200グラム
- 薄力粉 350グラム
- 砂糖 100グラム
- バニラエッセンス 小さじ1
- 卵黄 2個
- ブランデー 60mlまたは1/4カップ(牛乳で代用可)

 

フィリングは本当に何でもありです。お好みで!

 

手順:
1. フードプロセッサーにバター、薄力粉、砂糖、バニラエッセンスを入れ、砕けやすい混合物になるまで加工します。
2. 卵黄とブランデーを加え、生地が均一になるまで混ぜます。できるだけ処理を少なくするようにしてください。
3. 生地をラップで包み、冷蔵庫で1〜2時間冷やします。
4. オーブンを180度に予熱します。
5. 小麦粉をまぶしたベーキングペーパーの上で、厚さ3mmの薄いシート状に生地を伸ばし、円形に切ります。
6. 各円の中心にスプーン一杯分の具材を置き、端をつまんでハマンの耳の形を作ります。このとき、オーブンで多少クッキーが開くので、完全に閉じちゃった方が焼き上がきれいにできやすいです。
7. ベーキングペーパーを敷いた型に移し、オーブンで15〜20分焼きます。クッキーの端が金色になり、クッキーがまだ明るい色をしているくらいが焼き上がりの目安です。

またまた成形失敗の手作りハマンの耳クッキー
ちゃんと成型時に、閉じないと中身があふれ出てきます。
今回はケシの実フィリングです!
味は成功!即完売しました。 

ハマン

まずはハマンの耳の前に「ハマン」について、

ハマンは、ユダヤ教の聖書である旧約聖書の一部であるエステル記に登場する人物です。エステル記は、ペルシャ帝国の王であるアハシュエロス(Xerxes I)の治世下で起こった事件を描いています。

ハマンは、ペルシャ帝国の高官であり、アハシュエロスの側近の一人でした。彼はエステル記において、ペルシャユダヤ人たちに対して陰謀を企て、彼らを迫害しようとします。ハマンは、自分の威信を高めるために王に提案し、全ユダヤ人の虐殺を含む計画を立てました。

しかし、エステルというユダヤ人の若い女性がペルシャ王妃として選ばれ、彼女の勇気と機転によって、ハマンの計画は露見し、ユダヤ人たちは危機を免れることができました。ハマン自身は最終的にその陰謀が露見した後、自らが計画した処罰の対象となり、エステルの尽力によって処刑されます。

この物語は、今まで書いてきた通り、ユダヤ教の祝祭であるプリムで祝われる重要な出来事の一つであり、ハマンはその祭りでしばしば悪役として扱われます。

もうほんとこんなイメージw かなり悪役のハマンさん

ハマンの耳とプリム

プリムの物語に登場するハマンの悪行を象徴しているハマンの耳クッキーは、三角形の形をしており、名前の通りハマンの耳の形状を模しています。これは、エステル書に登場するハマンがユダヤ人に対して陰謀を企んだことを表現しています。ユダヤ人はこの陰謀を打ち破り、ハマンの計画を挫折させたことから、プリムの祝日ではハマンの耳クッキーを食べることが一般的です。ハマンが反ユダヤ主義者であるため、その耳が食べられることは、彼がユダヤ人の敵であることへの皮肉として見なされます。また、ユダヤ人の耳が届かないところでハマンが企んでいた悪事が失敗したともいわれていますし、逆にユダヤ人が念密に立てた作戦がハマンの耳に入らなかった届かなかったことを記念とするといった細かい説はさらに多くあります。

 

今回は以上です。少しでもイスラエルのプリム、文化に触れるきっかけになればなと思いますwあと普通においしいクッキーなのでぜひ♪

今回もありがとうございました。アイでした($・・)/~~~