閉鎖的な超正統派ユダヤ教コミュニティの問題

しゃろむ!アイです🫐

今回は「超正統派ユダヤ教徒」の普段の生活と、それに通ずるイスラエルに存在する社会問題について軽く触れていこうと思います。今後、このブログでたびたび出てくることになるかと思います。それほど普段の生活に密接にかかわっている問題なのです。

幼少期の暮らし

まず大前提として、「男性と女性の生涯は大きく異なる」ということを理解しておかなければなりません。女性の生涯についての情報は少なく、「たいしたことしてないよ」という意見が多いです。しかし、ざっと女性の生涯を見てみましょう。

女性は学生期間を女性専用の宗教学校で過ごし、成人後は早期に結婚し、家庭に入ります。そして妊娠、出産、育児に追われる日々が続きます。 ユダヤ教での女性の成人は十二歳であり、この段階で結婚と家庭の責任が重くなります。しかし、女性がこれらの段階で得られる情報は限られており、その生活の厳しさや期待について正確な理解を得ることは難しい現実があります。

🫐正直私の周りや 私より信仰深い家の出身の子でも本当の超正統派の暮らしはあまりわからないといった感じでした 正直そこまで興味もなさそう…

多くの場合、男性の収入が不足しているため、女性は追加で働き、家庭を支えることが一般的です。超正統派ユダヤ教徒の女性の生活はかなりハードといわざるえません。

🫐生まれてからこれしか知らなかったら、お母さんもおばあちゃんもこれなら、当たり前として受け入れてしまう以外の方向性があまりないようにも思えます。

男性は学生期間を「ישיבה イェシヴァ」と呼ばれる宗教の教育機関で過ごします。ここでは数学や英語ではなく、「תלמוד タルムード」と呼ばれる聖書の解説を約七年半かけて学びます。最近では英語や数学の重要性が議論されていますが、政界において超正統派の力が非常に強いため、現状では勉強の強制へ向かう法整備はあまり進んでいません。

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この七年半が終わっても、ユダヤ教徒は毎日三回、決まった時間にお祈りを課され、自主的に祈るか聖書を学ぶことが続きます。これが生涯にわたります。その結果、学歴がなく、仕事が難しい状況でありますが、多くのユダヤ教徒の家庭は子供が多いという状況が見られます。

🫐結構八方ふさがりといいますか こうなる以外の道があまりにも少ない… 人生の分岐点がほかの一般家庭より圧倒的に少ないように思えます。加えて、現職の大臣などの学力、特に英語力がたびたびいじりの的になっていますがこう考えると当然なんですよね。

超正統派ユダヤ教徒と経済的負担

超正統派ユダヤ教徒イスラエルにおいて経済的負担を担っていると言えます。彼らは信仰上の理由から安定した十分な収入を得られず、そのため多額の生活補助金が「税金」から支給されています。これに関する支給額は年々増加しており、働いていないために所得税の支払いがなく、他にも様々な制度が組み合わさり、超正統派ユダヤ教徒の支払う税金は一般の人よりも圧倒的に少ない状況です。

統計研究所によれば、一般市民は超正統派に比べて約六倍の税金を納めており、所得税だけを見ればその差は約九倍にもなります。これは、補助金を多く受け取りながらも税金を少なく支払っている状況を示しています。

כמה מסים משלם חרדי לעומת חילוני? הנתון המדהים נחשף - אייס (イスラエル統計研究所)

また、超正統派の多くは兵役義務から免除されており、これが一般の市民の中に不満を引き起こす一因となっています。彼らが兵役に参加せず、その免除が当たり前とされる中、一般市民からは「国益を害するのでは?」との疑念が広がっています。一方で、超正統派の政治的な影響力が増していることから、この問題への対応が難しくなっているとの指摘もあります。

 

逃げられない閉鎖的なコミュニティ内の問題

超正統派のコミュニティ内では、外部への出入りが極めて難しく、この閉鎖的な環境に生まれた者たちは、外部社会への適応が難しい状況にあります。信仰に揺れ動いたり、外の自由さに引かれたりした場合、または家庭内での問題に苦しむ女性などが挙げられます。

外部社会への適応が難しい理由の一つには、働いていないためにお金がなく、学歴もないために就職が難しいという経済的な問題があります。特に女性は多くの子供を抱えており、ますます足かせが増えてしまいます。このため、彼らが一般のイスラエル人として生きることを望んでも、現実的な障壁が立ちはだかっています。

また、超正統派は外部との関係を嫌い、一度でも一族や信仰を裏切った者は一切の絶縁を受けます。その存在さえも完全に無視され、元の家族やコミュニティとの繋がりは完全に絶たれます。元超正統派として知られる人々は、元の家族とすれ違っても完全に無視されることが一般的で、家族との連絡が絶たれ、家族内での存在を他に伝えることも難しい状況にあります。

🫐ほんといじめの究極バージョン。 都合悪いのは徹底的に無視 ある意味すごくわかりやすいですよね… この中でも一部だけいるレアケースとして 「コミュニティーを出ても受け入れる家族」といったタイトルでメディアで特集を組まれていることが稀にあります。

閉鎖的な超正統派ユダヤ教コミュニティ

超正統派ユダヤ教のコミュニティ内では、指導者の「ラビ」が指名制で固定され、新しいアイデアや改革が生まれていない状況が続いています。外部からの情報はほぼ「ラビ」の発信に依存しており、新聞やテレビ、インターネットなどが禁止されているため、外部の進歩や常識に追いつくことが難しい状況です。

この閉鎖的な状況が影響し、コミュニティ内での認識の違いが生まれています。例えば、コロナ禍においても予防接種や社会的距離の確保などが一般的に行われる中、超正統派の内部ではこれらの対策が遅れ、コロナが大流行する事態が発生しました。指導者の固定化や閉鎖的な状況からくる変革の停滞は深刻な問題であり、外部とのギャップが拡大し、過激な意見が生まれることもあります。

この問題が続くと、コミュニティ全体が外部社会の進歩に追いつけなくなり、外部との認識の乖離が深刻な影響を与える可能性があります。今回の戦争においても、超正統派の閉鎖的な状況が政界や国の最高機関に影響を与えた一因と言えるでしょう。

🫐こうなると本当にトップの言うことがすげての世界が出来上がります 生まれたときからこれ 「インターネットって何?」もしくは「穢れている絶対悪」 ってなってしまえばそれがすべてですもんね

 

今回はここまでです。次回最後に超正統派がイスラエル政治に与える影響を書いていきたいと思います。一口に超正統派といっても様々なレベルがありますし、信仰度によってかなりグラデーションがあります。ですが今回書いたことは多くの人に当てはまっており、だからこそイスラエルに深刻な問題をもたらしているのです。

 

ここまで読んでくださり、’ありがとうございます。

アイでした ($・・)/~~~

 今回のお料理は「ちぎりパン」修行w

妹にふわふわなちぎりパンを作りたかったんですw ふわふわってマジで難しい

一回目 なんだり普通のパン 焼き立てはふわふわかもだけど でもこれじゃないw

チョコバージョンで挑戦! パサパサ 失敗! 

やっと成功!ふわふわでほんのり甘い感じ 

おいしくできました 妹も喜んでくれて よかった

でもこれ以降あんま作ってないんよね… 思ってたんとちゃうって結局思ってしまいましたw