イスラエル戦争の暗い影 潜む心の傷

しゃろむ!アイです🫐

今回は、戦争当事国における心的外傷について少し焦点を当ててみたいと思います。

戦争に関わる国や地域の人々が心的外傷を経験することは、その国や地域における重要な社会的問題の一つです。戦争は人々に身体的な傷害だけでなく、心理的な苦痛やトラウマをもたらします。こうした心的外傷は、戦争に直接参加した兵士だけでなく、一般市民や子供、戦争の目撃者など、さまざまな人々に影響を与えます。今後も、戦争が続いていくだろうといった見方が一般的な今、兵士や被害者家族はもちろん度の国民にもどのような影響が今現在のイスラエルで表れているか見ていきましょう。

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現在イスラエルでは、戦争による感情的な被害は深刻です。最新の情報によれば、心的外傷後ストレス障害PTSD)と診断された人々の数が大幅に増加しています。マッカビヘルスケアサービスによると、木曜日の夜に公開された新しいデータによれば、この数は約60%上昇しています。2024年1月と2月にPTSDと診断された人々の数は860人であり、前年の同じ期間に比べて530人も増加しています。

予備役兵が帰国すると、心的外傷後ストレス障害PTSD)の患者数はさらに増加すると推測されています。保健省は、国家計画を立案してメンタルヘルスへの対応を改善することを決定しました。この計画には新しいセラピストの雇用も含まれていますが、まだ財務省によって予算が割り当てられていません。

マッカビの保健部門の責任者であるエラン・ロトマン博士は、次のように述べています。「これは国家全体の重要な問題であり、国は将来のメンタルヘルスへの取り組みにおいて、予算などあらゆるレベルで行動しなければなりません。今後、さらに大きな負担がかかることを見越して準備しなければなりません」。

 

PTSD心的外傷後ストレス障害)とは、通常は深刻なストレスや恐怖などのトラウマ体験後に発生する精神的な症状です。これは、個人がトラウマ的な出来事を経験した後、その経験が心理的な健康に悪影響を及ぼすことで発症します。当然のことながら、戦争はぴったり当てはまります。典型的な症状には、恐怖や不安、悪夢、フラッシュバック(過去の出来事を再び体験する)、集中力の低下、睡眠障害などが含まれます。これらの症状は、日常生活や人間関係に影響を与え、生活の質を低下させることがあります。 PTSDは専門医によって診断され、治療やサポートを受けることで管理できる場合があります。

 

一般的な国民をターゲットにした先ほどのデータとは違い、兵士や拉致被害者家族はより明確に声を上げ支援を訴えています。

先月、イスラエル国防軍は、軍のメンタルヘルスシステムが収集したデータを公表しました。このデータによれば、戦争が始まって以来、約1,730人の兵士が戦闘対応チームによって治療を受け、そのうち約85%が戦闘に復帰しました。また、約30,000人の兵士が警備員に呼ばれています。さらに、医療隊の精神保健システムは、電話ヘルプラインに約3,500件の電話がかかってきたと報告しています。

また、拉致被害者の家族の精神状態の悪化が指摘されています。調査によると、ほぼ全ての拉致被害者の家族(96%)が、自分の精神状態が否定的に変化したと回答しました。約80%の人が、戦前と比べて「非常に良い」または「非常に良い」と認識していた自身の状態が、「中程度」または「悪い」と感じています。また、睡眠の質の低下を報告した家族は93%であり、そのうち15%が睡眠薬を服用し始めたと報告しています。これは一般の人よりも有意に高い数字です。

 

これらの報告書から明らかなように、イスラエルの戦争は深刻な心的外傷をもたらしています。PTSDの診断が急増していることは、その影響の大きさを物語っています。これは単なる統計ではなく、人々の日常生活や心の健康に直接影響しています。心の傷を軽く見てはいけません。これらの傷は、一つ一つの個人の内側に深く根ざし、回復には時間と支援が必要です。この状況に対処するために、政府や関係機関は迅速で包括的な支援策を実施する必要があります。加えて、社会全体が被害者を支え、彼らの回復と再生に向けて手を差し伸べる必要があります。戦争の暗い影は時間が解決するものではなく、この現実を直視し、共に助け合うことが、イスラエルの心の傷を癒す第一歩であると信じます。

 

今回は以上です。ありがとうございました

アイでした($・・)/~~~

おまけ

犯罪学に興味ある私、すごく不謹慎だけど…気になることがあり調べてみました。

犯罪を犯す人と、PTSDには深くかかわりがあることはわかっています。そこで一歩踏み込んで、多くの場合PTSDの原因となる場合が多い殺人犯自身はどのようなことがわかっているのでしょうか?

殺人犯とPTSD心的外傷後ストレス障害)の関係については、いくつかの研究や臨床報告がありますが、一般的な傾向としては次のようなことが言えるそうです。

  1. 児童虐待や戦争体験などのトラウマ: 殺人犯の中には、過去に児童虐待や戦争などのトラウマ体験を持つ人がいます。これらの経験がPTSDを引き起こし、一部の人には暴力行動に関連付けられる可能性があることが多い。

  2. 暴力的犯罪とトラウマ反応: 一部の殺人犯は、過去のトラウマやストレスに対する適切な対処の方法を持たず、それに対する反応として暴力的な行動に訴えることがあります。普段から、犯罪が日常的に行われている環境ではもちろんですし、家族内で虐待や寝ぐれ宇都が行われている場合でも同様に考えられそうです。PTSDの症状が、彼らの行動に影響を与える可能性があるということですね。

  3. アルコールや薬物乱用との関連: PTSDを持つ人々は、精神的苦痛を和らげるためにアルコールや薬物を乱用する傾向があります。これが暴力的な犯罪に関連している場合もあります。依存してしまっている人が起こしてしまう突発的な激情型犯罪に多そう。

  4. 犯罪後の後遺症: 殺人などの暴力的な犯罪を犯した後、犯人はしばしば罪悪感や恐怖などの強い感情を経験します。これらの感情は、PTSDの症状を引き起こす可能性があります。これは、今回調べたかったことではありませんが、同じ人間なのを思い出させてくれますよね。

ただしもちろん、PTSDを持つ人々のほとんどが暴力的な犯罪を犯すわけではありません。実際、多くの人がトラウマを経験しても、それに対して健康的な対処方法を見つけ、建設的な生活を送っています。PTSDの影響は個人によって異なるため、一般的な結論を導き出すのは難しい場合があります。これは、ただ私の興味で調べたことですのでご理解お願いします。