イスラエルの予備兵の死による不安な状況について

しゃろむ　こんにちは、アイです！🫐

日本とイスラエルのハーフで、生まれは日本。中学からはイスラエルでの生活を送っています。イスラエルに住んでいると感じる特有の空気感や文化に触れながら、その魅力、特異な点を伝えていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします！

今回は現在戦争の中、最多の被害者を産んだ衝撃的な出来事としてイスラエル内で不安を集めているニュースについてです。

最初のブログとしては重たい内容ですが、これが一番今のイスラエルの空気感を伝えられると考えるので書いていきたいと思います。

１月２２日　イスラエルとガザ地区の国境付近、アル・マアジ難民キャンプ周辺でイスラエルの予備兵２１人が死亡するという痛ましい事態が起こりました。今回は”イスラエル側”の視点を紹介したいと思います。

今回主に参考にした記事です ↓

https://www.mako.co.il/pzm-soldiers/Article-e53a564bac43d81026.htm

では詳しく書いていきます

現在発表されている事態が起こるまで：

予備役部隊8208は、ガザの南部地域旅団の指揮のもと、イスラエルとガザ地区の境界線の警備に当たっていました。朝の時間帯になると、部隊はガザ地区中央、アル・マアジ難民キャンプ近くのエリアで作戦行動を開始しました。

この部隊に課せられた任務は、境界フェンス近辺のエリアの安全確保でした。これは、フェンスの西側に安全地帯を設置する一環として、特定の建物を破壊することを含んでいました。部隊によって実行された具体的な作戦は、10軒のパレスチナ家屋を含むエリアに地雷を設置し、これらの建物を後に爆破して崩壊させるための罠を仕掛けるというものでした。

この発表された攻撃と被害者に関する情報を整理してみました。

約16:00時の攻撃と被害者に関する報告

RPG攻撃1： テロリストがロケット推進擲弾（RPG）を使用し、警備中の戦車を建物の近くで攻撃しました。この攻撃により、戦車に乗っていた2人の兵士が死亡し、2人が負傷しました。
RPG攻撃2： 別のテロリストがもう一つのRPGで、地雷を設置していた2階建ての建物を攻撃しました。建物内には地雷と共に兵士がいました。RPG攻撃によって、地雷が誤って起爆された可能性があります。その結果、建物が崩壊し、中にいた19人の兵士が死亡しました。

※RPG（ロケット・プロペルド・グレネード）砲は、対戦車や対装甲車両などの目標に対して使用される携帯型の対戦車兵器です。これは、ロケット推進を使用しているため、発射される弾頭が目標に命中するまで飛翔し、対戦車ミサイルとも呼ばれることがあります。

この悲惨な出来事は、戦闘地域の危険性と不測の事態の重大さを浮き彫りにしています。攻撃の詳細な調査と原因の解明が進行中です。

事態がわかってすぐ　イスラエル軍は救助隊や被害を受けたものへの捜索隊を起動させました。爆破が起きた後の現場は建物が崩れておりまるで大きな地震の後のようだったと言います。

救出および指導部隊の司令官、エラッド・アドリ大佐は次のように述べています：

『ガザ地区中心部での作戦中に、我々の部隊が活動していた建物が二つ崩壊したという悲しい事件が発生しました。事故現場に最初に到着したのは669部隊の兵士たちで、すぐに救出および指導部隊の兵士たちも合流し、多くの兵士を瓦礫の中から救出するために作業を行いました。救出および指導部隊はこのような状況に対応するために十分に訓練され、装備も整っています。我々は、同様の事件が発生した場合に備え、ガザ地区の深部での活動に追加の部隊を用意しています。』

今回の事態はイスラエルに大きな衝撃を与え、今後も起こりうる事態として訓練や対策が行われているといいます。

様々な要職の方々が発表した中で、イスラエル大統領イツハク・ヘルツォグはこの戦争を『これ以上正当な戦争はない "מלחמה אין צודקת מימנה "』と表現し、「この悲しくて厳しい朝でも、私たちは強く、ともに勝利することを忘れてはならない "גם בבוקר עצוב וקשה הזה אנחנו חזקים וזוכרים שביחד ננצח" 」と強調しています。

最近また大生の予備兵が解放されている件についてイスラエル軍のスポークスマンから言及がありました

「我々は予備役兵を再び募集し、南部と北部のあらゆる戦場で再び活動することが求められるだろう。そして、多くの予備役兵が戦闘を継続したいという大きな願望とともに、彼らは必要なときに戦い続けるでしょうし、同時に、私たちの義務は、イスラエル国家が時間をかけて戦闘を遂行できるようにするために、予備役兵が仕事、家族、学業に戻れるようにすることです。」

つまり長期的な戦闘にイスラエルが備えていることが確定といった感じですね。