国際司法の処置、ネタニヤフ首相声明から見るイスラエル内部での捉え方

しゃろむ! アイです🫐

 

今回は南アフリカが、イスラエルが大量虐殺を行っているとして、国際司法裁判所に「軍事作戦全面停止」を訴えた件について書いていきたいと思います。

 

日本語の短い記事としてCNNにも取り上げられていました

www.cnn.co.jp

2024年1月11日にて、国際司法裁判所に集まった各国の人々たち。

審議の中身としては、「イスラエル軍ガザ地区への攻撃がジェノサイド防止条約に違反するとして、判決までの期間軍事作戦の全面停止」を南アフリカが訴えた件についてでした。

国際司法裁判所は2024年1月26日暫定的な処置として、イスラエルにジェノサイド(大量虐殺)を防止するためのあらゆる措置をとるように命じました。その中には、ガザ地区の人道状況の改善や一か月以内に報告作成書を求めるとしたものの、当初の訴えであった「作戦全面停止」は命じられませんでした。

これを支える理由の一つとして、イスラエルは自国を守る権利を行使しているといった意見もありました。

これについて、ネタニヤフ首相の言葉から見えてくるイスラいる内部での捉え方について紹介していきます。

 

まず初めに「ジェノサイド防止条約」について

ジェノサイド防止条約とは:ジェノサイド(英: genocide)は、国家や民族・人種集団を計画的に破壊する行為を指します。ジェノサイド条約では、国民的、人種的、民族的、宗教的な集団の全部または一部を破壊する意図をもって行われる行為として定義されています。この行為は、集団殺害や大量虐殺などとも呼ばれます。

ジェノサイド条約は、ジェノサイドの再発防止を目的として1948年に国連で採択され、1951年に発効。現在、152カ国が締約しています。 

これを定義した大きな理由としては、ユダヤ人へ行われた大量虐殺「ホロコースト」が深く関係しています。

🫐 つまりですね…イスラエルユダヤ人が受けた被害をもとにして作られたジェノサイド条約、自分たちが一番その被害をわかっていると自負している条約に違反するとして訴えられてるわけです

 

これは今回の国際司法裁判所に手裁判官の一人を務めた イスラエル人裁判官 アハロン・バラク裁判官の言葉からも見て取れます。

今回の国際司法裁判所に参加したイスラエル人裁判官、アハロン・バラク最高裁判官は、ホロコーストの生存者としても知られ、イスラエルの歴史に大きな影響を与えています。裁判官としての立場でのインタビューで、彼は次のような言葉を述べました:

רצח עם הוא צל על ההיסטוריה של העם היהודי, והוא שזור בחוויה האישית שלי.

(大量虐殺はユダヤ人の歴史に影を落としており、私の個人的な経験と深く関わっています。)

הרעיון שישראל מואשמת כעת בביצוע רצח עם קשה לי מאוד באופן אישי, כניצול של רצח עם המודע למחויבותה של ישראל לשלטון החוק כמדינה יהודית ודמוקרטית.

(イスラエルが現在大量虐殺を行ったとして非難されているという考えは、ユダヤ人民主主義国家としてのイスラエルの法の支配への取り組みを認識している大量虐殺の生存者として、個人的には非常に難しいことです。)

לאורך חיי, פעלתי ללא לאות כדי להבטיח שהמטרה והתכלית של אמנת רצח העם יתממשו בפועל; ונלחמתי כדי לוודא שרצח עם ייעלם מחיינו

(私は生涯を通じて、大量虐殺条約の目的と意図が実際に確実に実現されるよう、たゆまぬ努力をしてきました。 そして私は大量虐殺が私たちの生活から確実に消えるように戦ったのです。)」

イスラエル内部としては、アハロン裁判官が裁判でイスラエルを全面支持しなかったこともあり批判の声も上がっています。その中身としては、生存者として経験しているからこそ、今イスラエルが行っているものは大量虐殺とは呼べないとの声が必要だったというのが多いです。

この件についてイスラエルでは南アフリカを批判する声は多く上がっているものの、実際イスラエル軍が行っていることを疑問視した声は全く聞こえてきません。正直なところ、日本やほかの国で報道されているような映像やパレスチナの声といったものはイスラエル内部では一切報道されていないため、何が行われているか全く知ることのない状態になっています。

では、ネタニヤフ首相の声明を紹介したいと思います。これが、比較的民意といえるのではないと考えています。ネタニヤフ自身が「嫌い」「お前が言うな」などの意見はたくさんありますが、内容としては「そのように思う」「その通り」といった意見がニュースを見ても、友達と話してもすごく多いです。

一つ目は ヘブライ語での声明です

www.youtube.com

"ישראל נלחמת מלחמה שאין צודקת ממנה. אנחנו נלחמים נגד מפלצות החמאס שרצחו, אנסו, ערפו וחטפו את אזרחינו. אנחנו נמשיך לעשות הכל כדי להגן על עצמנו ועל אזרחינו, תוך שמירה על הדין הבינלאומי.

כמו לכל מדינה, לישראל יש את הזכות הבסיסית להגנה עצמית. בית הדין בהאג דחה בצדק את הדרישה המקוממת לשלול מאיתנו זכות זו.

אבל עצם הטענה שישראל מבצעת רצח עם בפלסטינים היא לא סתם שקרית - היא מקוממת, והנכונות של בית הדין בכלל לדון בזה - זה אות קלון שלא יימחה לדורות.

אנחנו נלחמים מלחמה צודקת, ואנחנו נמשיך בה עד לניצחון המוחלט - עד שננצח את החמאס, נחזיר את כל חטופינו ונבטיח שעזה לא תהווה יותר איום על ישראל".

イスラエルはこれ以上ない正当な戦いを行っています。我々は国民を殺害、強姦、強姦、誘拐したハマスの怪物と戦っており、我々は国際法を守りながら、自分たちと国民を守るためにあらゆる努力を続けていきます。

また、他の国と同様に、イスラエルには自衛の基本的な権利があります。 よってハーグ法廷は、私たちからこの権利を剥奪するという法外な要求を正当に拒否しました。

しかし、イスラエルパレスチナ人に対して大量虐殺を行っているという主張そのものが、単なる虚偽であるだけでなく、言語道断であり、法廷がそれについて議論する用意があること自体が、何世代にもわたって消されることのない恥辱の痕跡であります。

私たちは正義の戦争を戦っており、ハマスを打ち破り、すべての拉致被害者を返し、ガザがもはやイスラエルに脅威を与えないようにするまで、完全な勝利を成し遂げるまで戦いをを続けるだろう。」

 

え~っとこんな感じですね… これがイスラエルにて報道されている国民へのメッセージですね。空気感が何となくでも伝わりますでしょうか?

そしてこれを当たり前と多くの人はとらえている現状があります。

次に英語で発表された声明です:

www.youtube.com

"Israel's commitment to international law is unwavering. Equally unwavering is our sacred commitment to continue to defend our country and defend our people.

Like every country, Israel has an inherent right to defend itself. 

The vile attempt to deny Israel this fundamental right is blatant discrimination against the Jewish state, and it was justly rejected.

The charge of genocide leveled against Israel is not only false, it’s outrageous, and decent people everywhere should reject it. 

On the eve of the International Holocaust Remembrance Day, I again pledge as Prime Minister of Israel - Never Again.

Israel will continue to defend itself against Hamas, a genocidal terror organization.

On October 7th, Hamas perpetrated the most horrific atrocities against the Jewish people since the Holocaust, and it vows to repeat these atrocities again and again and again.

Our war is against Hamas terrorists, not against Palestinian civilians. 

We will continue to facilitate humanitarian assistance, and to do our utmost to keep civilians out of harm's way, even as Hamas uses civilians as human shields.

We will continue to do what is necessary to defend our country and defend our people". 

国際法に対するイスラエルのコミットメントは揺るぎないものである。同様に、我が国と国民を守り続けるという我々の神聖なコミットメントも揺るぎないものである。

他の国と同様、イスラエルには自国を守る固有の権利があります。

イスラエルのこの基本的権利を否定しようとする卑劣な試みは、ユダヤ国家に対するあからさまな差別であり、正当に拒否されました。

イスラエルに対する大量虐殺の告発は虚偽であるだけでなく、言語道断であり、世界中のまともな人々はそれを拒否すべきであります。

国際ホロコースト記念日の前夜(イスラエルでは毎年大々的に式典が行われています)に、私はイスラエルの首相として、二度としないことを改めて誓います。

イスラエルは今後も大量虐殺テロ組織ハマスからの防衛を続けるでしょう。

10月7日、ハマスユダヤ人に対してホロコースト以来最も恐ろしい残虐行為を行い、これらの残虐行為を何度も何度も繰り返すことを誓いました。

私たちの戦争はハマスのテロリストに対するものであり、パレスチナ民間人に対するものではありません。

我々は引き続き人道支援を推進し、ハマスが民間人を人間の盾として利用しているにもかかわらず、民間人を危険から遠ざけるために全力を尽くしていく。

私たちは国を守り、国民を守るために必要なことを続けていきます。」

 

皆さんは感じましたか?

個人的にはアンダーラインを引いた点が特に…

”まともな人々”といういいかたであったり、ハマス側の考えを決め月固定事項として発表する。さすが演説がうまいとされただけあるなーっと。語りきつい言葉だと思いました。しかしこれは私の考え方です。

これらの言葉は、イスラエル国民の中では「当たり前」として受け取られている部分も多くあり、世界に向けたメッセージでありながらイスラエル内での基本的な考え方、イスラエルの根底で受け継がれている被害須合式みたいなものも色濃く反映しているのではないかと考えます。

ネタニヤフ自身がどう考えているかはいとど置いておいても、これは決して大げさな言葉ではなく本当にそう考えている民衆が多いです。特に高齢者層ではなく、現在の二十代三十代イスラエルの人口の大半を務めており社会を動かしている層に多い印象を受けます。

 

今回は以上です。皆さんはどう考えましたか?

読みにくい点も多いのにここまで読んでくれてありがとうございます。

また明日

アイでした($・・)/~~~

おまけ!

今週のお題「最近おいしかったもの」についても 少し触れてみようかなとw 

最近 なんだろ 豆の美味しさに気づいてます

ひよこ前 レンズ豆 ビーンズ系 インゲン豆?枝豆 まめって最強じゃないですか? おいしいし栄養価高いですし、中東って本当に豆を使った料理が多くて バリエーションっていうより豆が入っている機会が多いですね。ここにも豆、あそこにも豆って感じで。

フムス とかが有名な例かな

今度 これも取り上げていければと思います(。-∀-) ニヒ

 

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岩みたいな パンたち でも中ふわふわでした( *´꒫`)